高齢者の心の健康
高齢者の健康を考える場合、体の変化とともに心の変化にも目を向ける必要があります。高齢者の心の変化を見逃してしまうと、精神的に病んでしまうことがあるので注意が必要です。
一般的な高齢者の心の変化
高齢者の心の変化にはかなり個人差がありますが、一般的には次のような傾向が見られます。
- 話がくどくなる
記憶力の減退と、相手に正確に伝わっているかどうか不安になることから、同じ話をくどくどと何度も話す傾向があります。
- がんこになる
自分の生き方や考え方を絶対的な基準とする傾向があり、保守的でがんこになります。自分と比べて「今の若い人は・・」といった批判が多くなるのも高齢者の特徴です。
- 依頼心が強くなる
体力の限界を感じたり、自分だけで解決できないことが増え、依頼心が強くなります。
- 愚痴っぽくなる
不満や不安を抱え、被害者意識が強くなると愚痴っぽくなります。
- 短気になる
ものごとをじっくり考え、解決しようとする力が衰え、短気になります。また、感情のコントロールがうまくいかない場合もイライラして怒りっぽくなります。
- 性格が穏やかになる
短気になる人がいる一方で、人が変わったように穏やかになる人もいます。
- 無気力になる
体力の衰えや仕事を失ったことに起因する社会的基盤の喪失、人間関係の変化、家族や友人との死別などの喪失体験が重なり、無気力になることがあります。
- 明るくほがらかになる
無気力になる人がいる一方で、明るくほがらかになる人もいます。長い人生の中で何らかの悟りを得た人、あるいは自分で本当にやりたいことに没頭している人、孫やひ孫に囲まれ、家族関係がうまくいっている高齢者などに多く見られます。
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