老人性うつ病の初期症状に注意
高齢者の心の健康で、注意しなければならないのが「老人性うつ病」です。
老人性うつ病は、慢性の病気による痛みやつらさ、身近な人を失った喪失感、家族からの疎外感などが引き金となって発症しやすい病気です。
また、高齢者の場合、老人性うつ病と認知症が間違われやすいという特徴もあります。
老人性うつ病の初期症状として、次のような症状があらわれますので、気になることがあれば専門家に相談しましょう。
老人性うつ病の場合、適切な治療により治すことができます。
老人性うつ病の初期症状
- 憂鬱な気分になり、何をやっても楽しいと感じない。
- 人と会うのがうっとうしくなり、閉じこもりがちになる。
- 少しのことでイライラしたり、腹を立てたりする。
- 表情に変化がなく、1日中ぼうっとしている。
- テレビを見たり、新聞を読んだりしなくなる。
- 食欲がない、または過食になる。
- 日中、よく居眠りをしているが、夜は逆に眠れない。
- 急にやせる、または急に太る。
- 物忘れが激しくなる。
- いつも疲れ気味で、動作が遅くなる。
- 自分を責めたり、否定的なことばかりを口にするようになる。
このようなうつ病の症状は、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内活性物質の分泌異常が原因となって起こります。
体全体の活力が失われ、わけのわからない不安感や喪失感、悲壮感、孤独感でいっぱいになっている状態です。
うつの症状は主に午前中に強くなり、午後から夕方になると軽快してくるという傾向があります。
本人のためにも、また家族のためにも、老人性うつ病が疑われる場合は、早めに専門医の診断を受けるようにしましょう。
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