骨粗しょう症を食事で防ぐ

骨粗しょう症は、本人が知らないうちに進行し、ちょっと転んで骨折をして初めて気づくというケースが多くなっています。
骨粗しょう症は進行する前に食事などで予防することが大切です。
女性は閉経期の50歳前後から、男性は70歳前後からは特に骨粗しょう症に注意してください。

骨粗しょう症の予防とカルシウム

骨粗しょう症を食事で防ぐ場合、まず骨の成分であるカルシウムの摂取が重要です。
体内のカルシウムの99%は骨に含まれ、残りは血液中に一定の濃度を保ちながら含まれています。

カルシウムの摂取量が少ないと血液中のカルシウム濃度を保つために、骨のカルシウムが使われます。その状態が長期化すると骨のカルシウムがどんどん血液中に溶け出して行きますから、骨がスカスカになってしまうのです。

一日に必要なカルシウム摂取量は、成人男性が900mg、成人女性が女700mgと言われますが、日本人のカルシウム摂取量は1日平均約570mgと言われており、圧倒的に不足しています。

骨粗しょう症を予防するためには、毎日の食事で豆腐、納豆などの大豆製品や小魚、海藻類、野菜類、乳製品などでカルシウムを多めに摂る必要があります。

カルシウムだけでは予防できない

骨粗しょう症を予防するためには、カルシウムを多めに摂る必要がありますが、カルシウムだけでは予防できません。

カルシウムの吸収率は、成人の場合30%程度と身体に吸収されにくいからです。
せっかく接種したカルシウムを効率よく吸収させるためには、ビタミンD・ビタミンK・マグネシウム・たんぱく質などの栄養素が必要なのです。

ビタミンDは、魚介類やキノコ類に多く含まれていますが、その他、日光に当たることによって皮膚で合成されます。
食事で骨粗しょう症を予防するには、カルシウムを多めに摂ると同時にその他のビタミンやミネラル類の栄養素をバランスよくまんべんなく摂る必要があるのです。


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