寝たきりにならないために
家族に高齢者がいる場合、あるいは自分が高齢になった場合、どうしても避けたいのが寝たきりになるということです。
高齢者と高齢者を取り巻く家族が幸福であるためには、「自分のことが自分でできる」ということが第一条件だからです。寝たきりにならない、あるいは寝たきりにさせないための対策を立てておきましょう。
高齢者と心身の老化
人間なら誰しも避けて通れないのが加齢に伴う心身の老化です。
しかし、老化の進み具合はかなり個人差があり、90歳になっても、100歳になっても元気な方はたくさんいます。
寝たきりにならないためには、心身の老化を受け入れつつも、次のようなポイントに注意し健康を保つための日々の努力が必要です。
- 骨密度が低下に注意
高齢になると、肉体的には骨密度が低下して骨折しやすくなります。
気づかないうちに骨粗しょう症にかかっている場合もありますので、注意が必要です。日々の栄養状態に留意し、骨密度を低下させないようにしましょう。
- 筋力の低下に注意
筋力も低下し、身体が冷えやすくなります。しかし、筋力の低下は定期的な運動をするなど、日々の努力である程度おさえることができます。
- 脳の働きの低下に注意
脳の働きが低下し、記憶力や集中力、判断力なども低下します。しかし、脳は使わなければ退化すると言われるように、どんどん使うようにすれば、低下をおさえることができます。
- 感覚器官の老化に注意
感覚器官が老化し、視力や聴力などが弱くなります。この感覚器官の老化のスピードは個人差があります。
寝たきりになるきっかけ
高齢者の場合、心身の衰えに加えて次のようなことが、寝たきりのきっかけになりやすいと言われています。
- 病気による入院
脳疾患や心疾患、あるいは骨折などで入院したのち、そのまま寝たきりになってしまうケースが一番多くなっています。これを防ぐためには、早期のリハビリが必要です。
- 体の痛み
入院はしなくても、関節痛や腰痛、膝痛など体を動かすのがつらい症状がある場合、寝たきりになってしまうことがあります。
- 感覚器官の衰え
視力が弱くなったり、聴力が弱くなった場合、外出することに不安を感じ、閉じこもりがちになります。布団から出るのもおっくうになり、寝たきりになる場合があります。
- 精神的な問題
老人性うつ病や認知症などを発症し、寝たきりになることがあります。
寝たきりにならないためには
心身の老化についてよく理解しておきましょう。その上で筋肉を鍛えたり、脳を鍛えたりと身体や脳を動かす努力をしましょう。生きがいや楽しみを見つけたり、毎日の生活を充実させることも大切です。
また、家族に病気を患っている高齢者がいる場合は、寝かせきりにしないようにしてください。寝かせきりにしてしまうと「廃用症候群」になる可能性もあります。
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