熱が出る赤ちゃんの病気

生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんからの免疫があるため感染症にはかかりにくくなっています。
しかし、6ヶ月過ぎた頃からは、お母さんからの免疫がだんだん少なくなってくるため、色々な感染症にかかりやすくなり、熱が出るようになります。

赤ちゃんが熱を出す病気として、次のようなものがあります。

  • 突発性発疹
    生まれてから初めての発熱で、最も多いのがこの突発性発疹です。ヒトヘルペスウィルスの感染が原因で、38度以上の高熱が3~4日続きます。
    その後、熱は急激に下がりますが、同時に顔やおなかを中心に赤く小さな発疹が体中にポツポツと現れます。
    発疹は2~3日で自然に消えて跡は残らないので心配はありませんが、まれに熱性けいれんを起こすことがあるので注意が必要です。
  • かぜ症候群
    生後6ヶ月以降の赤ちゃんの発熱で最も多く見られるのが、このかぜ症候群です。
    200種類以上あると言われる風邪のウィルスに感染が原因で、症状は発熱のほか、咳、たん、鼻水、鼻づまり、下痢などさまざまです。
    水分の補給を絶やさないようにし、脱水症状に気をつければ、多くの風邪は1週間くらいで治りますが、まれに中耳炎や肺炎などの合併症を起こすことがあります。
  • 熱中症
    暑い日に、赤ちゃんが急に40度以上の熱を出し、顔色が赤くぐったりしている場合、熱中症を疑う必要があります。
    熱中症になると、暑さで体温のコントロールができなくなり、体内に熱がたまって急激に体温が上昇し、脱水症状を起こします。
    早めに涼しい場所に移動し、水分補給をしないと危険な状態になります。
    体温調節機能がまだ未熟な赤ちゃんは、炎天下でのベビーカーでの散歩や、窓を閉めた車の中、冷房のない部屋の中でも熱中症にかかりやすくなります。
  • ヘルパンギーナ
    夏風邪の一種であるヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスの感染が原因の病気です。
    急激に39度くらいの熱を出し、同時にのどの奥に小さな水泡がたくさんできて痛むため、飲み物や食べ物をいやがります。
    症状は1週間ほどでおさまり、経過のよい病気ですが、のどの痛みのために食欲が落ちている間は、スープ類やゼリー、プリンなどのやわらかいものを食べさせるようにして、体力を落とさないようにしましょう。小まめな水分補給も忘れずに。
  • プール熱(咽頭結膜熱)
    プールの水によって感染することの多いプール熱は、咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)とも呼ばれるもので、アデノウィルスの感染により起こる病気です。
    急に高熱が出るとともに目の充血や目ヤニなど、結膜炎の症状が出ます。
    また、のどの痛みや咳、鼻水などの症状が出ることもあります。
    熱は4~5日で下がり、ほかの症状も消えて回復してきます。
  • インフルエンザ
    乾燥して寒い時期に流行するインフルエンザは、インフルエンザウィルスの感染によって起こります。
    感染すると38度から40度くらいの高熱が数日続き、はげしい咳や下痢、嘔吐、全身の筋肉の痛みなど、通常の風邪よりも重い症状が現れます。
    中耳炎や気管支炎、肺炎などの合併症を起こすこともあり、まれに脳炎や脳症を起こすこともあります。
    ぐったりしている場合は、病院にあらかじめ連絡した後、赤ちゃんを連れて行き、診察を受けましょう。
  • 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
    ムンプウィルスの感染によって発症する流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、高熱とともに耳の下にある耳下腺が腫れてきます。
    腫れている間は、口を開けるのも痛がるので、柔らかく消化の良いものを食べさせるようにしましょう。
    1週間前後で熱が下がり、腫れもひいてきますが、まれに髄膜炎や髄膜脳炎を併発することもあるので、注意が必要です。
  • 急性中耳炎
    風邪をひいたときに起こりやすい急性中耳炎は、鼻の奥にいる風邪のウィルスが耳管を通って中耳に感染し、炎症を起こした場合に発症します。
    発熱のほか、鼻水、耳だれなどの症状が出ます。風邪をひいたあとの赤ちゃんがしきりに耳に手をやったり、不機嫌になっている場合は急性中耳炎の可能性があります。
    症状が軽い場合は自然に治りますが、重い場合は抗生物質を使用したり、鼓膜を切開して中にたまっている膿を出すこともあります。
  • 風疹(3日ばしか)
    風疹は、風疹ウィルスの感染により発症しますが、突然38度前後の熱が出て首や耳の後ろのリンパ節が腫れ、体中に発疹が広がります。
    はしかに似た症状ですが、くしゃみや鼻水は出ず、発疹は3日前後で消えるため「3日はしか」とも言われます。
    軽く済むことが多い病気ですが、回復するまでは水分補給や栄養に注意してください。
  • はしか(麻疹)
    はしかウィルスの感染によって起こります。
    高熱とともにくしゃみ、鼻水、咳、目ヤニなどの症状が出、その後発疹が全身に広がります。
    症状が強く出るため、赤ちゃんの体力が消耗しないよう、適切なケアが必要です。
    水分をこまめに補給して脱水症状を起こさないように注意し、柔らかくのどごしの良いものを食べさせて栄養状態にも気を配ってください。
    はしかは、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎といった合併症を起こしやすく、それを防ぐために抗生物質を飲ませることもあります。
    一度かかると免疫ができますが、できるかぎり予防接種を受けておくほうが安心です。
  • 肺炎
    風邪などのウィルスやその他の細菌が気管支から肺へ入り込み、炎症を起こして発症します。
    風邪が4日以上たってもなかなか治らず、高熱が出る、激しい咳が出る、呼吸が苦しそうになり、全身がぐったりしているなどの症状が見られる場合は、肺炎の可能性があります。
    まれに熱が出ない肺炎もありますが、病院で血液検査やレントゲン検査を受ければ診断がつきます。
    肺炎と診断されたら、入院して治療を受けます。
  • 水ぼうそう(水痘)
    水ぼうそうウィルス(または帯状疱疹ウィルス)による感染で発症します。
    とても感染力が強いウィルスのため、兄弟が水ぼうそうにかかっていたり、家族に帯状疱疹にかかっている大人がいる場合、赤ちゃんにも感染する危険性が高くなります。
    感染すると2~3週間の潜伏期間の後、38度前後の熱が出、全身に発疹が出ます。この発疹は頭髪の中や口の中まで出て、とてもかゆいのが特徴です。
    発疹は水泡からやがてかさぶたになって取れ、きれいに消えますが、それまでに10日から20日ほどかかります。
  • 髄膜炎
    脳を包む髄膜が炎症を起こすもので、ウィルス感染によって起こる無菌性髄膜炎と、細菌の感染による細菌性髄膜炎とがあります。
    高熱が出るほかに、嘔吐や頭痛などの症状を伴い、時にはひきつけを起こすことがあります。
    比較的経過の良い病気ですが、まれに後遺症が残る場合があるので、病院にて検査・治療を受ける必要があります。
  • 尿路感染症(腎盂腎炎)
    おしっこの通り道である尿路に、大腸菌やブドウ球菌などの細菌が侵入して炎症を起こす病気です。
    咳や鼻水などの風邪の症状はなく、急に38度以上の高熱が出て、嘔吐や下痢を伴う事もあります。
    食欲が落ち、おしっこの回数が増えたり、おしっこをするときに痛がったりします。
    病院にて検査を受け、この病気であることがわかれば抗生物質などを使用し、1週間くらいで回復します。
  • ヘルペス口内炎
    家族などからヘルペスウィルスが感染したときに発症します。
    高熱が数日続き、唇や口の周り、口の中などにポツポツと水泡ができ、よだれもたくさん出てきます。
    口の中が痛むため、飲み物や食べ物は刺激の少ないものを少しずつ与えるようにします。1週間から2週間で回復してきます。
  • 川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)
    原因はまだわかっていませんが、全身の血管に炎症が起こる病気です。
    生後2カ月の赤ちゃんから3歳くらいまでがかかりやすいと言われます。
    急に39℃以上の高熱を出してそれが5日以上続き、熱と同時に手足の先が赤く腫れる、全身に赤い発疹が出る、首のリンパ腺が腫れる、目が充血して真っ赤になる、口の中や舌に赤いブツブツができるなどの症状が見られる場合は、この病気の可能性があります。
    心臓に後遺症が残ることがあるので、必ず入院して治療および継続的な検査を受けるようにします。


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