冬に多い乳児嘔吐下痢症

元気だった乳児が急に吐いたり、下痢をしたりする乳児嘔吐下痢症は、ウイルスなどの病原体が胃腸に感染して起こるウイルス性胃腸炎です。

原因となるウィルスには、ロタウィルス、ノロウィルス、アデノウィルス、小型球形ウィルスなど、多種多様であり、多くは冬に発症します。
乳児嘔吐下痢症は、脱水症状を起こしやすいので、家庭で看護する場合は十分な注意が必要です。

乳児嘔吐下痢症の症状

乳児嘔吐下痢症は、6ヶ月~2歳くらいの乳幼児に多く見られ、また季節は冬が多くなっています。
症状は、激しい嘔吐が突然始まり、半日後くらいから下痢が始まります。

下痢は、ツブツブが混じったすっぱい匂いのある水様性の便で、色は白色またはレモン色をしています。
血便を伴うことはほとんどありませんが、軽い咳や鼻水などの風邪のような症状が伴うこともあり、半数ほどの割合で発熱が見られます。

激しい嘔吐は、1日~2日間続きますが、やがておさまってきます。
下痢のほうは、3~4日間は、一日に5回~10回と何度も出ますが、徐々に回数が減って普通の便に戻ります。

乳児嘔吐下痢症は、通常1週間くらいで治りますが、嘔吐と下痢で脱水症状を起こしたり、まれにけいれんを起こすことがあるので、注意が必要です。

乳児嘔吐下痢症の原因

乳児嘔吐下痢症の原因は、ロタウィルス、ノロウィルス、アデノウィルス、小型球形ウィルスなどの感染です。
最も代表的なウィルスがロタウィルスで、症状も強く、下痢も長引きます。

感染経路は、便や吐物、唾液の中に存在するウィルスが手などを介して経口感染します。
乳児嘔吐下痢症は、寒くなる頃に多く発生し、春先まで流行するという特徴があります。

乳児嘔吐下痢症・家庭での看護

家庭で看護する場合、最も注意しなければならないのが、脱水症状です。繰り返す嘔吐と下痢のために体から水分と電解質が急速に失われていくからです。

尿の量が少なく、舌が乾いている、顔が青白くウトウトする、ぐったりしているなどの様子が見られたら、脱水症状が疑われます。
脱水症状を防ぐためには、麦茶や乳幼児用イオン飲料などを飲ませ、こまめに水分補給することが大切です。

水分もとれない状況なら、小児科を受診してください。点滴などで脱水治療をすることができます。
また、何度も下痢をしますので、おしりがかぶれないように、清潔してあげてください。
寒い季節に多い病気なので、体を冷やさないように保温に注意し、安静を保つようにしてください。


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