子供の結核(小児結核)とは?

子供の結核(小児結核)は、BCGによる予防注射が行われるようになってから減少していますが、まれに結核菌を持った大人から子供に感染することがあります。
子供が結核菌に感染すると、免疫力が大人に比べて弱いため、発病が早く、時には重症化してしまうこともあるため、注意が必要です。

子供が結核菌に感染すると

通常は、結核菌に感染すると、結核菌が気管支を通って胸膜近くで病変を作ります。
次に肺門リンパ節のほうへ行って、また病変を作りますが、殆どの人は、この段階で症状が出ることもなく自然に治ってしまいます。

しかし、一部の人は肺門リンパ節や肺の炎症が強くなり、胸膜炎をおこしたり、気管の周囲のリンパ節を通って結核菌が全身にばら撒かれる事があります。

子供が結核菌に感染すると、早い時期に肺や肺の周りのリンパ節から血液やリンパ液に流れてしまい、全身に結核菌がばら撒かれてしまいます。
その結果、胸膜に広がって胸膜炎を起こしたり、頭の方に流れて髄膜炎を起こすことがあります。

子供の結核(小児結核)の症状

子供の結核は、殆どの場合周囲の大人からの感染ですが、感染後わずか2~3カ月で発症に至ります。
感染後まもない時期に一時的に発熱などが見られ、次に咳、体のだるさなどの風邪と似たような症状が現れます。

病状が進行すると、咳、痰、等の呼吸器症状や発熱、不機嫌、食欲低下などの全身症状が現れるようになります。
両親や祖父母など、発熱が続いていたり、咳が長く続いている人がいる場合、結核菌を出していることがあります。
そのような中で、子供の発熱や咳、体のだるさなど、風邪のような症状が3週間以上続いている場合は、結核に感染している可能性もありますので、注意してください。

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