アトピー性皮膚炎を改善するための軟膏
アトピー性皮膚炎を改善するには、いかに皮膚の炎症を抑え、アレルギー反応を抑えるかが重要な鍵になります。
皮膚の炎症を抑える軟膏には、市販されているものや病院で治療薬として出されるものなど、色々なものがありますが、主に次のようなものが使われます。
(※本ページはアフィリエイト広告を利用しています。)
- ソンバーユ
ソンバーユは、馬の油を原料とする無添加の皮膚保護剤です。
馬の油は成分が人の皮下脂肪に似ているため、肌になじみやすいという特徴があり、肌の保護剤として昔から使われてきました。
ソンバーユは、不純物を完全に除去して作られた国内産の馬油で、独特のにおいも気にならないくらいに抑えてあります。
通販でも気軽に購入できるソンバーユは、軽症のアトピー性皮膚炎や、敏感肌、乾燥肌のケアとして、赤ちゃんから高齢者まで広く使われています。
※アマゾンで取り扱い中のソンバーユです。
- ワセリン
ワセリンは鉱物油を精製したものですが、多くの油性軟膏の基剤ともなっています。
皮膚の表面に油性の保護膜を作る働きがあるため、乾燥や刺激から肌を守ります。
ワセリンは長期間使用してもステロイド剤のような副作用の心配がないため、軽症のアトピー性皮膚炎やその他の肌荒れの改善にも使用できます。
不純物が含まれていない精製度の高いワセリンなら、顔や唇の荒れにも使用できます。また、一般に安価で入手しやすいため、惜しみなくたっぷり使えるというのもワセリンの特徴です。
※アマゾンで取り扱い中のワセリンです。
- 亜鉛華軟膏
亜鉛華軟膏は、皮膚疾患の収れんや緩和、消炎効果、防腐効果などがあるため、アトピー性皮膚炎のほか、あせもやあかぎれ、凍傷、やけど、外傷、白癬、その他の湿疹などにもよく使用されます。
特に、ジュクジュクした皮膚炎や患部を掻き壊して傷ができた場合などに効果を発揮します。
ステロイドを含まない軟膏なので、赤ちゃんのおむつかぶれやあせもなどにも使われます。
- レスタミン軟膏
レスタミン軟膏は、抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミンが含まれており、アトピー性皮膚炎のほか、蕁麻疹、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、虫さされなどのかゆみのある皮膚症状によく使われます。非ステロイド軟膏なので、強力なアレルギー反応の抑制作用はありませんが、安全性が高く子どもや高齢者の皮膚炎の改善に適しています。レスタミン軟膏は、皮膚科などで処方されます。
- テラマイシン軟膏
テラマイシン軟膏は、抗生物質の軟膏で化膿性の皮膚炎や外傷、やけどなどに使用されます。
アトピー性皮膚炎が悪化し化膿したり水泡がいつまでも治らない場合は、細菌に感染している可能性があるため、このような軟膏が必要になります。
ジュクジュクした膿が止まったり、水泡が消えればほかの軟膏に切り替えます。
- アルメタ軟膏
アルメタ軟膏は、5段階のうちの4群に分類される弱めのステロイド外用剤のひとつです。アレルギー反応を抑え、かゆみや痛みを軽減する作用があるため、子供のアトピー性皮膚炎や赤ちゃんの乳児性湿疹の改善などにも使われます。
皮膚科などで処方されますが、指示された分量や使用法を守ることが大切です。
- ネリゾナ軟膏
ネリゾナ軟膏は、強めのステロイド外用剤のひとつで、アトピー性皮膚炎のほかにも炎症による腫れや痒みのひどい皮膚症状の改善に使われます。
ネリゾナ軟膏を子どもに使用する場合、腕や足などの炎症のひどい部分のみに限定し、連続使用は数回程度にとどめるようにします。
皮膚科では、ヒルドイドソフト軟膏(保湿剤の一種)やプロペト(白色ワセリン)などで薄めた混合薬として処方されることが多くなっています。
- フルメタ軟膏・デルモベート軟膏
フルメタ軟膏やデルモベート軟膏は、強力なステロイド外用剤で、子どもに使用されることはあまりありませんが、重度の炎症や皮膚が硬くなってしまった部位などに使用することにより、優れた効果を発揮します。
ステロイドの作用が強力なため、一般に皮膚の薄い顔や頸、瞼や首などには使用されません。
- プロトピック軟膏
プロトピック軟膏は、ステロイド外用剤とは異なる免疫抑制剤です。
成人用は1999年から、小児用(2歳以上16歳未満)は、2003年から使われるようになりました。
ステロイドホルモンのような血管拡張・皮膚萎縮・多毛などの副作用がないため、顔や首などの皮膚症状の改善に有効です。
しかし、人間本来の免疫力を抑制してしまうのはステロイドと同じなので、必要量以上に使用したり、長期に渡っての使用には注意が必要です。
スポンサーリンク