アトピー性皮膚炎のかゆみ対策

子供がアトピー性皮膚炎を発症した場合、つらいのは激しいかゆみが生じることです。
かゆみに我慢できず掻きむしってしまうと、肌のバリア機能が壊れたり炎症がひどくなったりして、回復が遅れてしまいます。
アトピー性皮膚炎の症状を抑えるには、かゆみ対策が何よりも大切です。

アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える方法

かゆみを抑えるには、次のような方法があるので、参考にしてみてください。

  • 患部を冷やす
    皮膚のかゆみは、体が温まるとより強くなります。そのため、患部を冷やすことによりかゆみを抑えることができます。
    しかし、湿疹がひどい場合は、濡れタオルなどを直接患部に当てると、細菌が入り込む可能性があります。
    湿疹の部位にキッチンで使用するラップなどを巻き、その上から濡れタオルや保冷剤などで冷やすようにしましょう。
    これだけでも、かなり楽になります。
  • 入浴は早めに済ます
    入浴後、すぐに布団に入ると、体が温まった状態なのでかゆみが出やすくなります。
    特に子供の場合、就寝中に無意識に患部をかいてしまい、炎症がひどくなることがあります。
    入浴は早めに済まし、体温が落ち着いてから布団に入るようにしましょう。
    ただし、冬季は体が冷えすぎて風邪などひかないように注意してあげてください。
  • 外用剤(塗り薬)を使用する
    症状が軽い場合は、白色ワセリンやかゆみ止めの入ったレスタミン軟膏などの塗り薬を使用することにより、少しずつ改善します。
    炎症がひどく我慢できないほどのかゆみがあったり、患部がじゅくじゅくしていて細菌感染のおそれがある場合は、医師の指導のもとにステロイド外用剤を使用し、炎症そのものの治療を行います。
    ステロイド外用剤は長期間の使用による副作用の心配もありますが、症状に合わせて適切な使用をすることにより改善させることができます。
  • 飲み薬を使用する
    眠れないほどのかゆみがある場合は、「抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)」の飲み薬を服用することにより、かゆみを和らげることができます。
    かゆみを起こすヒスタミンという体内物質に働きかけることにより、かゆみを抑えるもので、ヒスタミン以外の原因でかゆみが生じている場合は、完全に抑え切れないこともあります。
    しかし、医師の指導のもとに塗り薬を併用することにより、より効果をあげることができます。
  • 好きなことに熱中する
    子供のアトピー性皮膚炎の場合、湿疹のできている部分をかかないようにすることが、回復への早道になります。
    そのためには、好きなことに熱中してかゆみを忘れるようにするのもひとつの方法です。ゲームやスポーツをしたり、友達や家族とどこかに出かけて楽しい時間を過ごすなどの対策を取ってみましょう。



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