高血圧と頭痛・肩こりの関係は?
高血圧は、サイレントキラー(沈黙の殺し屋)と言われているように、自覚症状がないままに静かに進行してしまうという特徴があります。
しかし、時として頭痛や肩こりなどの症状が高血圧と関連している場合があります。
高血圧と頭痛の関係
高血圧の場合、必ずしも頭痛が見られるわけではありませんが、中程度の高血圧の場合や、長期間、高血圧を放置している場合に、頭痛が見られるのはめずらしいことではありません。
高血圧による頭痛の原因は、今のところはっきりしていませんが、血圧が上がることによって脳内の血管が急激に広がるため、周囲の神経が圧迫され、頭痛として感じるのではないかと言われています。
また、心理的な動揺により血圧の上昇が起こり、血管が拡張して頭痛を引き起こすこともあります。
頭痛や頭重感のほかに、顔のほてりが見られる場合は、血圧をチェックしてみてください。高血圧による顔のほてりは、一般に夕方から夜にかけてよく見られます。
このように高血圧と頭痛は、互いに関連がありますが、あまり心配し過ぎて、頭痛から高血圧になるという場合もありますので注意してください。
さらに注意が必要なのは、急激な血圧上昇による突然の頭痛です。
血圧が急激に上がると、脳圧が上昇し「高血圧緊急症(高血圧脳症)」を引き起こすことがあり、この場合はすぐに治療を受ける必要があります。
また、頭痛のほかに動悸やめまい、意識障害などを伴っている場合は、脳内出血や脳梗塞の可能性もあり、この場合も一刻も早く治療を受けなければなりません。
高血圧と肩こりの関係
肩こりも高血圧の人によく見られる症状です。高血圧の場合、一般に抹消血管の抵抗が高く、血液が体の隅々までうまく回らなくなります。その結果、酸素が不足して肩こりを引き起こすと考えられています。
また、頑固な肩こりのほか首のこりの症状もある方は、頚動脈の一部が詰まって細くなり、血液の循環障害をおこしている可能性もあります。気になる方は、早めに精密検査を受けてみましょう。
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