赤ちゃんの肌が黄色い・生理的黄疸

生まれたばかりの赤ちゃんの多くは、肌が黄色っぽくなります。
生理的黄疸と言われるもので、通常は1週間から10日ほどで自然に消えますので心配はありませんが、いつまでも長引く場合や黄疸が強い場合は注意が必要です。

心配のない赤ちゃんの生理的黄疸

ほとんどの赤ちゃんに見られる生理的黄疸とは、生後2~3日頃に現れるもので、肌が黄色っぽくなります。
赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいる時は、お母さんの血液から酸素を取り込むために、血液中の赤血球の割合が多くなっています。
しかし、生まれた後に自分で呼吸ができるようになると、赤血球はそれほど必要がなくなるため、余分な赤血球が破壊されてビリルビンとなって排出されます。

ビリルビンを排出する働きは、肝臓が担っていますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、一度にたくさんのビリルビンを処理しきれずに、血中に残ったビリルビンが皮膚などに沈着してしまい、それが黄疸の症状となって現れるのです。

この赤ちゃんの生理的黄疸は、ほとんどの場合1週間から10日ほどで自然に消えますので、心配はありません。
1ヶ月たってもまだ残っている場合もありますが、赤ちゃんが元気で体重も順調の増えていれば心配はありません。

特に、母乳で育てている赤ちゃんは、母乳の中にビリルビンを処理するのに必要な酸素の働きを抑える成分が多く含まれるため、黄疸が長引くことがあります。
この場合も1~2ヶ月くらいの間には、自然に消えて行きます。

注意が必要な赤ちゃんの黄疸

生まれたその日に黄疸が現れ、赤ちゃんの皮膚がまっ黄色になるなど、黄疸が強い場合は、肝臓の働きが弱い可能性があります。
赤ちゃんとお母さんの血液型が合わなかったり、未熟児の場合に見られますが、ある程度以上に黄疸が強くなると脳がおかされる危険がありますので、病院での治療が必要です。

また、自宅にいる場合でも、黄疸がだんだん強くなって紅茶のような濃い色の尿が出たり、便の色が白っぽい時は、肝臓の病気が考えられますので、速やかに医師の診察を受けてください。

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