自然治癒力という不思議な力

家族みんなが健康でいるために、最初に知っておきたいのが「自然治癒力」という不思議な力です。
自然治癒力(しぜんちゆりょく、spontaneous cure)とは、人間や動物が生まれながらに持っている回復力で、ケガをしてもいつの間にか傷口がふさがって自然に治る、風邪をひいても自然に回復するという力のことです。
そして、健康を維持していくためには、この自然治癒力が大きな助けになるのです。

「自己防御機能」と「自己再生機能」

私たちが持っている不思議な生命の力・自然治癒力は、「自己防御機能」と「自己再生機能」の2つに分けられます。

  • 自己防衛機能
    外部から侵入する最近やウィルスなどの外敵と戦い、自分の体を防衛する力で、白血球中に存在するマクロファージやリンパ球などの免疫システムと深い関係があります。
  • 自己再生機能
    傷を負ったり、病に侵されたりして壊れた細胞を修復して元に戻そうとする力です。
    この自己再生機能は生まれたときから、すでに人間の遺伝子の中に組み込まれており、その遺伝子の記憶に従って壊れた細胞が修復されたり、再生されたりします。

自然治癒力を強くしよう

医療の現場では、手術や薬による回復に重きがおかれ、自然治癒力はそれを補うものと考えられてきました。
しかし、たとえば未だに風邪を治す薬は存在せず、風邪のウィルスを体から撃退し、健康な体へと戻しているのは自然治癒力なのです。
最近はその自然治癒力が見直され、手術や薬などを補助的に使うという医師も増えてきています。

私たちの体に備わっているこのすばらしい自然治癒力というものを十分に発揮するためには、脳および神経系、免疫系、内分泌系の3つの機能がバランスよく働く必要があります。体に異常が生じると脳や神経に伝えられ、細菌やウィルスと戦う免疫系が作動し、内分泌系はホルモンを分泌して、正常な状態に戻そうとします。

このようなそれぞれの機能を十分に働かせて自然治癒力を強化するためには、体の栄養状態をよくしておく、運動により血液の循環を活発にしておく、十分な睡眠をとりストレスをためておかないなどが必要条件となります。



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