小学生の夜尿症の原因

小学校入学後まで続くおねしょを「夜尿症」と言っていますが、その割合は女の子より男の子に多いようです。小学生の夜尿症の原因としては、色々なケースが考えられます。

小学生の夜尿症の割合

夜尿症の子供は決してめずらしくはありませんが、両親や家族にとって気になるのが小学生の夜尿症の割合です。
幼稚園年長児では、約15%の子供がおねしょをしていますが、小学校低学年では約10%、小学校高学年では約5%に夜尿症が見られます。
12歳を過ぎると、多くは消失して行きますが、まれにおとなになっても夜尿が見られる場合があります。
また、小学生の夜尿の場合、8割が男の子となっています。

小学生の夜尿症の原因

小学生の夜尿症の原因としては、次のようなことが考えられています。

  • 夕方以降の水分摂取量が多い
    夕方以降、ジュースを飲んだり、アイスクリームを食べたりと、無意識のうちに習慣化している子供がいますが、これも夜尿症の原因のひとつになります。
  • 遺伝的要因
    親が子供の頃、夜尿症であった場合、遺伝的要因が関連して子供も夜尿症になる場合があります。
  • 膀胱機能の未成熟
    膀胱が小さかったり、尿を溜めておく膀胱機能が未成熟な場合、溜めておける尿量が少なく無意識に排尿してしまうため、夜尿症になることがあります。
  • 抗利尿ホルモンの分泌が不安定
    脳から分泌される抗利尿ホルモンは、夜間に作られる尿の量を昼間より少なくコントロールしています。
    しかし、この抗利尿ホルモンの分泌が不安定な場合、夜間に作られる尿の量が多くなってしまい、夜尿症になることがあります。
  • 精神的ストレス
    学校で緊張状態が続いたり、いやなことがあったりなどの精神的ストレスが影響して抗利尿ホルモンの分泌が不安定になり、夜尿症になる事があります。
    特に一度治った夜尿が、突然始まる場合は、ストレスが原因となっている可能性が多くなります。
  • 器質的な異常や病気
    二分脊椎、尿路系の奇形、不安定膀胱型、膀胱炎などの器質的な異常や、糖尿病、尿崩症、多尿症、覚醒障害、脳腫瘍などの病気が原因で夜尿症になる事があります。
    この場合は一刻も早い治療が望まれます。

このほか、部屋の中が寒かったり、寝る前にトイレに行かなかったり、感情のコントロールがうまくいかないなども夜尿症の原因になることがあります。



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