小児ぜんそくの発作時の対処法

ぜんそく発作で、呼吸困難に陥ると家族もどうしたらよいかわからなくなってしまいますが、子供のためにも落ち着いて対処してください。
子供を安心させ、症状を軽くしてあげるためには、家族の協力が何よりも大切です。

小児ぜんそくの発作

ぜんそくの発作が起こる場合、前ぶれのような症状が出ることがあります。鼻がつまっている、鼻水が出る、涙目の症状がある、のどの不快感を訴える、疲れた様子が見られる、感情が高ぶっているなどの症状が前ぶれとして現れやすいので、注意してあげてください。

ぜんそくの発作が起こる時間帯は、夜間や明け方が多くなります。最初は軽い咳ですが、だんだん息をするのが苦しくなり、肩を上げたり、鎖骨の上やみぞおちの部分をへこませながら呼吸をするようになります。
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった激しい咳が続き、呼吸困難になったり、唇や口の周囲が青紫色になるチアノーゼを起こすこともあります。

小児ぜんそくの発作時の対処法

ぜんそくの発作が起きたら、家族の方はまず落ち着いて次のような対処法を行ってください。

  • 呼吸を少しでも楽にするため、横に寝かせておくより、座らせてください。背中の部分に座布団を折ったものを入れて、支えてあげるとより楽になります。
  • 衣服をゆるめて、腹式呼吸でゆっくりと深呼吸を何度かさせてください。腹式呼吸がうまくできない場合は、背中や腰をさすって安心させ、呼吸を整えさせて、少しづつ水分をとらせます。
  • ゼーゼーして呼吸が苦しそうな時は、気管支拡張剤の吸入を行ってください。
    吸入した後、一時間くらいしても発作が治まらない場合は、もう一度吸入を行います。
    小さな子どもの場合は、飲み薬や気管支拡張剤のテープがありますので、体に貼って様子をみましょう。

※上記のような対応をしても発作がおさまらず、呼吸困難がひどくなって吐いたり、唇や口の周りが青紫色になるチアノーゼの症状が見られる場合は、病院で速やかに医師の診察を受けましょう。


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