子供のアトピー性皮膚炎・ケアと改善法

子供がアトピー性皮膚炎で苦しんでいるのを見るのは、家族にとってもとてもつらいものですが、成長するにつれて皮膚に抵抗力がついてくるため、多くは中学生になる頃には自然に治癒します。
約1割の人はその後も症状が残り治癒が遅れることがありますが、外用薬や内用薬の助けを借りつつ、何とか改善の方向へ向かわせましょう。
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アトピー性皮膚炎のケアと改善法

  • アレルゲンを避ける
    アトピー性皮膚炎の原因となるアレルゲンには、ダニ、ハウスダスト、カビ、花粉、ペットの毛、食品などがあります。アレルゲンがわかっている場合は、まずはそれを避けることにより、皮膚炎の発症を抑えることができます。
    部屋の中は、こまめに掃除機をかけてきれいにしておき、湿気がこもらないように毎日窓を開けて換気を良くしておきましょう。
  • 食事による改善
    食品がアレルゲンになっている場合は、その食品を避けるようにすることが先決ですが、そのほかは皮膚の新陳代謝を活発にして荒れた肌を速やかに回復させるためにも、栄養バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。
    特に、ほうれん草、かぼちゃ、ニンジン、ピーマンなどの緑黄色野菜や、アジ、さんま、サバなどの青魚類、腸内環境を整えるヨーグルトなどは、皮膚炎の改善に良いとされています。
    また、肉類やバター、マーガリンなどの油脂類、砂糖の多いジュース類や菓子類は、症状を悪化させることがあるので、控えめにしましょう。
  • かゆみをおさえる
    アトピー性皮膚炎でつらいのが、かゆみが出ることです。
    かゆみ止めの薬の服用やクリームの塗布である程度治まりますが、それでもかゆい場合は患部にラップを当て、その上から冷たいタオルや保冷剤などを当てるとかゆみが和らぎます。
    また、寝ている間にかきむしってしまうことがあるため、爪は常に短く切っておくようにしましょう。
  • 皮膚の保護
    炎症が悪化するのを抑えて治癒を早めるには、いかに皮膚を保護するかにかかっています。細菌感染を防ぐため、できる限り患部を清潔に保ち、皮膚が乾燥している場合は保湿剤などで潤いを与え、逆にジュクジュクしている場合は、乾燥させるようにします。
  • 無添加石鹸の使用
    皮膚が汚れたときには、どうしても石鹸を使用せざるを得ませんが、化学物質で作られた刺激の強い石鹸を使用すると、皮膚表面の皮脂を落としすぎてしまい、炎症がひどくなります。
    なるべく、刺激の少ない無添加の石鹸を使用するようにしましょう。
  • 皮膚の乾燥を防ぐ
    皮膚の表面は、皮脂に覆われ細菌感染や乾燥から守られています。
    しかし、アトピー性皮膚炎になると、皮脂が少なくなり乾燥しがちになります。皮膚が乾燥すると、かゆみが出たり細菌感染によって湿疹が悪化しますが、それを防ぐために使用したいのが、保湿剤です。
    専用の保湿剤や尿素入りの薬用クリーム、ワセリンなどを塗ると皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚表面を保護することができます。

   おすすめの保湿剤(赤ちゃんの肌にも使えます)

   ⇒ 


  • 刺激の少ない衣類を選ぶ
    アトピー性皮膚炎を改善するには、なるべく肌への刺激を少なくすることが大切です。
    特に肌に直接触れる下着や靴下などは、化学繊維ではなく綿や絹などの自然素材にしましょう。
    また、湿疹がひどい時は下着を汚してしまうこともありますが、綿素材なら洗濯もしやすく常に清潔に保つこともできます。
  • 入浴時の注意
    皮膚炎が悪化している場合を除き、入浴を控える必要はありませんが、温まるとかゆみが出やすいので、長時間の入浴は避けるようにしましょう。
    ゆっくりと入浴する場合は、40度以下のぬるめのお湯につかるようにし、皮膚はタオルなどでこすらないようにしましょう。
  • 気持ちを軽くする
    子供は、学校や家庭でさまざまなストレスを抱えています。そして、精神的ストレスは、アトピー性皮膚炎を悪化させるひとつの要因となっています。
    子供の悩みなどに耳を傾け、皮膚炎に関してもあまり気にせず、気持ちが軽く明るくなるような接し方を心がけましょう。


アトピー性皮膚炎の治療法

アトピー性皮膚炎の治療法として、主に次のようなものがあります。

  • ステロイド剤による治療
    アトピー性皮膚炎の炎症をとる薬として最も広く使われているのが、ステロイド(副腎皮質ホルモン)の入った塗り薬(外用剤)です。
    皮膚炎の症状には劇的な効果を発揮しますが、長期間、多量に使用することにより、副作用が現れることがあるため、医師の指導のもとに適切に使用することが大切です。
  • 内服薬による治療
    かゆみや皮膚の炎症が強い場合は、内服薬による治療が行われます。
    子供の場合、皮膚をかきむしって症状を悪化させてしまうことがあるため、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬やアレルギーをおこしにくくする抗アレルギー薬が処方されます。
    また、症状が全身に及んで重症な場合は、短期間に限りステロイド剤の内服薬が処方されることがあります。
  • 漢方療法
    ゆるやかに体質改善をすることによって、アトピー性皮膚炎を改善させるものとして、漢方薬による治療があります。
    アトピー性皮膚炎に使用される漢方薬には、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)・柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)・消風散(しょうふうさん)・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などがありますが、個人により処方が異なるので、漢方療法を行う場合は医師または漢方の専門家に相談することが大切です。


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