りんご病にかかったら

りんご病(伝染性紅斑)は、ワクチンや特別な治療法がないため、感染したら自然に治るのを待ちます。
しかし、皮膚が温まってかゆみや赤みが強くなる場合は、対症療法としてかゆみ止めを使用することがあります。

りんご病の検査と診断

りんご病かどうかの診断は、医師が頬の赤みや手足の紅斑を見て行います。
また、紅斑は発熱や喉の痛みを伴う溶連菌感染症と間違われることがあるため、溶連菌の迅速検査を行い、陰性であることを確認します。

りんご病は、1~2週間で自然に治る病気なので、特に薬などの処方はありませんが、かゆみやほてりが強い場合はかゆみ止めの薬(抗ヒスタミン薬)で対症療法を行うこともあります。
まれに重症になった場合や、溶血性貧血などがある場合は、ウイルスを中和させる「γ-グロブリン製剤」という薬の投与が有効なことがあります。


りんご病と診断されたら

りんご病は、頬が赤くなった頃はすでにウィルスの感染力もなく、1~2週間で自然に赤みもひいて来ますので、普段どおりの生活をおくっていてかまいません。

ただし、直射日光に当たったり、入浴のあとなどはかゆみや赤みが強くなったり、治りかけた発疹が再び出てくることがあります。
なるべく患部をこすらないようにし、がまんできないようなかゆみがある場合は、病院で処方されたかゆみ止めの薬を塗るようにしましょう。

保育園や幼稚園、学校なども普段どおりに登園、登校して大丈夫ですが、かゆみが強かったり体がだるい時は、無理をせず、休ませましょう。
また、高熱が出たり、1週間以上たってかゆみがひどくなるようなら、もう一度受診しましょう。

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