おねしょと夜尿症の違い

おねしょと夜尿症では、ちょっとした違いがあります。
どちらも寝ている間におしっこをしてしまうのは同じですが、幼児期の夜尿を「おねしょ」と言い、小学校入学後(6~7歳以降)の夜尿を「夜尿症」と言っています。

おねしょは心配ない

オムツをしている赤ちゃんは、昼夜問わず一日に何回もおしっこをします。赤ちゃんの膀胱はまだまだ小さいためにおしっこを溜めておける量も少なく、無意識のうちにおしっこが出てしまうからです。
2~3歳くらいになると、膀胱が少し大きくなっておしっこを溜めておけるようになるため、おねしょは少しずつ減って来ます。そして、4~5歳くらいになると、膀胱の大きさが安定して来ます。
抗利尿ホルモンも分泌されるようになるため、半数以上の子供はおねしょをしなくなります。
このように、幼児期はおねしょをするのが当たり前の時期でもあるので、まったく心配はありません。


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ちょっと心配な夜尿症

6~7歳になると膀胱もある程度大きくなり、夜間に作られるおしっこの量も減ってくるので大部分の子供はおねしょをしなくなります。
この年齢以降のおねしょを一般に「夜尿症」と言っていますが、子供の成長の度合いは個人差があるため、小学校入学後にはどの子もおねしょを卒業するというわけではありません。

特に、急激に環境が変わる小学校の低学年では、精神的なストレスや過剰な疲れが原因でおねしょをすることがあります。
この年齢の頃は、膀胱をコントロールする神経系の発達がまだ不完全であり、そこにさまざまな緊張が加わることにより、おねしょという形で現れて来ます。
環境にも慣れ、精神的に安定してくれば治るものなので心配はありません。

ちょっと心配なのは、小学校高学年までおねしょが続いている場合です。合宿や修学旅行などの学校行事もあるため、両親や家族も悩んでしまう時期ですが、頻繁におねしょをするようなら、積極的に対策をたててみましょう。
夜尿症の対策としては、水分のコントロールや、排尿抑制訓練、生活指導、薬による治療、アラーム療法などがあります。



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